【IT】ARデジタルサイネージ(顔認識・行動認識)

ARとは、現実の世界にデジタル情報を重ねて表示させる技術ですが、表示させるためにはスマートフォンやデジタルサイネージなど、ディスプレイがあるデバイスにARアプリをインストールして表現します。

スマートフォンで動くARアプリとデジタルサイネージで動くARアプリとでは、課題や用途が大きく違います。デジタルサイネージや大型ディスプレイ、iPad ProやWindowsタブレットのような大型タブレットを設置して、エンターテーメントや広告的にARを利用する方法は話題性も良く自分の姿とデジタルコンテンツを組み合わせて人を楽しませる事ができます。

# AR+スマートフォン AR+デジタルサイネージ
AR+大型ディスプレイ
AR+プロジェクター
AR+大型タブレット
1 各ユーザーのデバイスを利用 運営者がデバイスを準備用意
2 各ユーザーにARアプリをインストールしてもらう必要があるのでPRが必要 特定(固定)のデバイスだけに運営者がARアプリをインストールする
3 動作させるデバイスの種類や数が多いのでアプリのテストに時間が必要 動作させるデバイスが特定(固定)されるので問題が少ない
4 多くの場合、アプリのストアに登録する必要がある。 多くの場合、アプリのストアに登録する必要はない。
5 画像認識、位置認識などの場合、認識する画像や位置をユーザーに教える必要がある。 顔認識や動作(行動)認識などの場合、センサーやカメラなどでその場で利用するための高度な制御や技術が必要。

■その場でARを利用するデジタルサイネージ広告

デジタルサイネージや大型ディスプレイなどでARを利用するには、カメラやセンサー付きのデジタルサイネージや大型ディスプレイが必要になります。

顔認識・行動認識

顔認識カメラやKinect(キネクト)センサーにより、顔の向きなどを判断してARマスクで顔に動物などのコンテンツを顔にかぶせたり、手を伸ばした時に花火が上がるなどの表現ができます。また、年齢、性別、人数(混雑状況)、表情などを読み取り、その人に会ったコンテンツを表現することも可能です。

* Kinect は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。

【IT】簡易VRをダンボールと100均のレンズで自作して体験

VRと言えば、Oculus Rift(オキュラスリフト)やHTC Vive(エイチティーシーバイブ) を利用したVRが有名ですが、これらはハイスペックなVR HMD(バーチャルリアリティ ヘッドマウントディスプレイ)で、視野角も広くコントローラーやPCで自由にバーチャルな世界を動き回ることができる本格的なVRです。

本格的なVRはVRのソフトウェアやコンテンツを動かすために3Dグラフィックスの描画を行うグラフィックボードの性能が良いハイスペックなPCなどの環境も必要です。そこで、もっと簡単にVR,3Dを楽しむ事ができるのが、「Google Cardboard」などのスマホを利用したモバイルVRのデバイスです。これらの簡易的なVRは動画を3Dで閲覧できスマホのジャイロセンサーで360度を見渡すこともできます。比較的安く環境が整うので様々な分野で普及され始めています。

■ダンボールで作成する簡易的VRのための準備

ダンボールで作成する簡易的VRゴーグルは、Googleの「Google Cardboard公式サイト」からの仕様書を見ながら自作しました。材料はダンボールと100均でレンズ、磁石、マジックテープなどを購入し組み立てて作成します。汗でボロボロになるのを防ぐために肌が当たる部分の補強にラミネートなども用意します。

■実際に見てみよう!

スマートフォンからこの3D動画「ベトナムVR動画」を開いてから確認する事ができます。

YouTubeもこの3D動画に対応しています。「Cardboard」ボタンを押せば、SideBySide(サイド・バイ・サイド方式)の3D動画になります。ダンボールのモバイルVRのデバイスにスマホを組み合わせて3Dを楽しみます。観光地の案内やPRには最適なのではないでしょうか。

■VRゴーグルで宣伝PRしよう!

最近では、通販サイトでVRゴーグルが様々なバリエーションで安く売られているので自分で楽しむのであれば、労力を考えると自作するよりは通販サイトで購入する方が良いかもしれません。

ダンボールの良いところは、組み立て式で比較的安価なので広報・宣伝目的で配布がしやすいところです。360°の動画をコンテンツにすれば、臨場感がある商品の企業のPRや観光地のPRができるので、宣伝PR目的としては面白いのではないでしょうか。

ドローンで撮影した360°の風景動画を観光地で配布したり、QRコードをスマートフォンで読み込むだけで、その展示物の内容を3D動画で説明してくれる動画をショールームや美術館や博物館で配布したりと、これからも用途や利用シーンが増えそうです。

【IT】メガネ型ウェアラブルグラスEPSONのモベリオ BT-300/BT-350のレビュー体験(アプリ開発)

 

エイブリッジで開発した「ManualAssist(マニュアルアシスト)」では、作業マニュアルや修理・故障マニュアルなどの社内サービスマニュアルをウェアラブルグラスに表示させる事が可能です。マニュアルを見ながらの作業で、作業者をしっつかりサポートします。
マニュアルのデータは、PDFから制作することができるので導入しやすく、オフラインでも動作が可能ですのでWifi通信が不安定な場所でも動作が大丈夫です。EPSONのモベリオは両眼タイプで、画面がぼやける事もなくしっかりと内容を確認でき、長時間の作業でもストレスをさほど感じません。ページをめくるには、付属のコントローラーや音声認識でマニュアルのページをめくります。
マニュアルの呼び出し方ですが、QRコードの読み込みやARマーカーの読み込み、位置情報、JANコード、AI(画像認識)からの呼び出しなど、お客様の環境にあったマニュアルの呼び出し方をご提案します。

■ウェアラブルでの研修・教育動画の再生
従来の保守・検査業務などの研修や教育は、時間やコストがかかり大変でした。確認や保守作業が必要なところへ、ユニークなQRコードやARマーカーを張り付けることにより、それをウェアラウルのカメラで読み取ることにより、ウェアラブル上で動画再生いたします。QRコードやARマーカーを張り付けずに製品だけで判断したい場合は、ARでの画像認識や立体認識、AIのディープラーニングでの機械学習などの方法での呼び出しになります。
このようなAR(各超現実)技術を用いることによって、各箇所や場所に沿った研修・教育・確認作業が可能になります。「ManualAssist(マニュアルアシスト)」同様に、SDメモリーカードを利用すれば、Wifi環境がないオフラインの環境でも動作します。

 

■作業者の作業記録(エビデンス管理)
設備・工事や医療・介護など作業者の作業内容の確認や作業内容の記録管理が注目され始めています。作業者がウェアラブルグラスを付けて作業するだけで手を止めずに業中の動画・静止画などの記録をSDメモリーカードに保存することも可能です。また、そのデータを利用し作業資料などを素早く作成する仕組みを作ることで、社内に戻り資料を作成する手間も省きます。「ManualAssist(マニュアルアシスト)」同様に、SDメモリーカードを利用すれば、Wifi環境がないオフラインの環境でも動作します。

 

■遠隔にあるパソコンの画面表示
遠隔にあるパソコンの画面を表示させることで、社内にあるデータを確認できます。また、MOVERIO BT-300のコントローラーで遠隔にあるパソコンを遠隔操作することもできます。遠隔にあるパソコンの画面を同時に複数のウェアラブル機器に表示できるので、教育などにも利用できます。

 

ウェアラブルグラスの導入ポイントとしては、手軽に安定した利用ができるかどうかが重要なポイントになります。大掛かりな通信環境や運用体制が必要な場面ではなかなか導入が進みません。

* MOVERIO Pro BT-2000/BT-2200,MOVERIO BT-300/BT-350は、セイコーエプソン株式会社の登録商標です。
* QRコード/QR Codeは(株)デンソーウエーブの登録商標です。