Unreal Engineのリターゲット機能について

Unreal Engineのリターゲット機能について

今回はUnreal Engineのリターゲット機能について紹介させていただきます。
リターゲット機能とは、既存のアニメーションを別のキャラクターでも使用できるというものに
なります。
この説明だけだとピンと来ないと思うのでリターゲット機能が如何に便利かということを説明
致します。

既存のアニメーションとは?
アニメーション(モーション)とは、以下の工程で作成されます。

1.キャラクター用3DCGを作成
2.作成したキャラクター用にボーンを作成
3.上記をもとに生成されたスケルタルメッシュファイルをもとにアニメーションを作成

補足としましてボーンはキャラクターの骨組み、スケルタルメッシュファイルはCGとボーンを
合成したようなファイルです。

上記で説明した通り、ボーンとアニメーションというのは親子関係のようなものになっています。
ボーンをもとにアニメーションを作成するということです。
したがって本来は、アニメーションはスケルタルメッシュが違うと同じアニメーションは使用すること
できません。

スケルタルメッシュA + スケルタルメッシュA用アニメーション => ○
スケルタルメッシュB + スケルタルメッシュA用アニメーション => ×

UnrealEngineのリターゲット機能を使用すると、アニメーションを共有することができます。
上記パターンでいうとスケルタルメッシュBでもスケルタルメッシュA用アニメーションを使用することが
できるということです。

このリターゲット機能を使用してみると、UnrealEngineのスケルタルメッシュやボーン・アニメーションの深い所まで
理解できると思うので皆様もチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

unreal engine4

Unreal engineとは

Unreal Engineは1998年にEPICgamesより開発されたゲームエンジンで、ゲームエンジンとは共通して用いられる主要な処理を代行しこうりつし効率化するソフトウェアの総称です。

ゲームエンジンではあるが、アニメーションや映画作成、VR空間の作成など幅広い分野で使われている。

現在、Unreal engineはunreal engine5まで出ていますが、推奨スペック(ソフトを快適に動かすための性能)が高いためunreal engine4の4.27を使用します。

  • 今回使用するバージョンの最小スペックは

OS Windows 10 64-bit

プロセッサ Quad-core Intel Intel または AMD2.5 GHz またはそれ以上のプロセッサ

メモリ 8 GB RAM

ダウンロード

  • Unreal Engineのダウンロードをする前に、EPIC games launcherを公式サイトよりインストールします。
  • https://www.epicgames.com/site/ja/home
  • Launcherのインストール終了後、アカウントを作成またはログインし、Unreal Engineにアクセスします。
  • ログインしたらUnreal Engineタブに移動しバージョンを選択、インストール ボタンをクリックするとダウンロードが始まります。

画面の名称

作成

  • 今回は色を付けてみたいと思います。
  • Unreal engineを起動すると​右の画面になるので、ゲームを選択しプロジェクトを開くを押します。

プロジェクト設定

  • プロジェクトを開いたらテンプレートを選択という画面にうつります。今回はサードパーソンを選択します。
  • プロジェクト設定の方では、スターターコンテンツを有りにすると、様々なコンテンツを使うことができるため、あり有りにすることをおすすめします。

画面

  • 設定を終えロードが終わるとつぎ次の画面になります。
  • 今回はボールに色を付けていくので、右側のmodeのなかからスフィアをドラッグアンドドロップで画面内に配置します。

色を付ける

  • Unreal engineで色を付けるときはmaterialを選択します。
  • ContentBrowserと呼ばれる下の​
  • materialを開くと次の画面になります。
  • 色を付ける際必要となる操作が、ベースカラー、メタリック、スペキュラ、ラフネスの4つとなります。
  • ベースカラーを変える際のノードを呼び出すためには、キーボードの3キーを押しながら左クリックを押し、他の3つのノードは1キーを押しながら左クリック押します。
  • 右上の保存ボタンを押した後view画面に戻り、スフィアに作成したマテリアルをドラッグアンドドロップします。
  • するとスフィアに色が付きま

まとめ

今回はunreal engineを使った色の変更を行いました。unreal engineを使う上での基本操作となりますので是非覚えてください。現在unreal engineは様々な分野で使われていますが、ノーコードでゲームを作れるということで趣味で作成している人も多いエンジンです。これを機に自身でゲームを作ってみるのはいかかでしょうか。今回はこれで以上となります。次回の更新をお楽しみに

Unreal Engineのモデル表示を試してみた

今回は、UnrealEngineで実際のモデルを読み込んで表示するまでを試してみました。
モデルデータに関しては、数年前に美術館風のCGを流用することにします。
UnrealEngineの基本的な使い方に関しては割愛しますが、まずはそのままモデルデータを
読み込んだ状態が以下になります。

上記の状態は、基本的なライトデータとモデルをそのまま表示しているだけになります。
このままでも十分UnrealEngineの凄さを感じられます。
上記の状態から、ライトデータの調整・マテリアルへのテクスチャの設定を行なった結果が以下になります。

次回はUnrealEngineでのプログラミングについても触れていければと思っております。

Unreal Engine5について

みなさん、Unreal Engineをご存知でしょうか。

Unreal Engineとは Epic Games社が提供しているゲームエンジンです。
ゲームエンジンという表現だと理解が難しいと思いますが、簡単な言葉で言うと「ゲームを開発できる環境を提供してくれるツール」になります。

ゲームエンジンが一般的になる前は、各ゲーム開発会社が独自のエンジンを自社で開発するか、エンジンを使わず毎作品事にフルスクラッチ(0から)で開発を行わなければいけませんでした。

また、ゲームエンジンの良いところはエンジニアだけではなくデザイナーやプランナーも使用することができるので開発を効率的に行うことができます。

私がなぜこの記事を書こうかと思ったかと言うと、2022年4月にUnreal Engine5がリリースされました。

このUnreal Engine5は今後のゲーム開発者に大きい影響を与えること間違いないと思います。

Unreal Engine5に実装された注目の機能を2つ紹介します。
他サイトにも詳しく説明されておりますので、本記事では簡単に説明させていただきます。

「Nanite」
・高品質の3Dモデルを表示しながら、ゲームのリアルタイム性を損なわないように色々してくれる仕組み

「Lumen」
・高品質のライティングをリアルタイムで効率的に行うことができる仕組み

上記のような機能が追加されたUnreal Engine5が提供されたことにより今後リリースされるハイエンドゲームの品質が上がるのではないでしょうか。

みなさまもUnreal Engine5でゲームを作ってみてはいかがでしょうか。