Agoraはビデオや音声通話・ライブ配信を簡単に実装できるSDKツールです
Agoraを使ってWeb通話アプリを試そうとした際に
クイックスタートなどを参考にしてもある程度の実装・コーディングが必要になっていて...
とにかくまず動かしてみたいと思いやってみた記録です
◆前提(手順割愛)
・Windows11で作業します
・Androidアプリを作成してスマホで動かします
・AndroidStudioで作業します
・GitHubに接続します
・Agoraにサインアップしてアカウントを取得します
参考URL)https://jp.vcube.com/sdk/trial
・認証用にApp IDとApp Certificate用のTokenを作成します
参考URL)https://qiita.com/v-cube/items/c43dd8b0241f03fedc1d#app-certificate-%E3%81%AE%E6%9C%89%E5%8A%B9%E5%8C%96
◆
AgoraIO/API-Examplesというリポジトリがあります
URL)https://github.com/AgoraIO/API-Examples
Agoraのサンプル集なのでこれをビルドすればすぐアプリとして動かせると考えました
◆手順
まず上記リポジトリからCloneします、取得先はAndroidStudioのプロジェクトフォルダとします
例)C:\Users\【ユーザー名】\StudioProjects\API-Examples
API-Examples内には各機種向け、各機能ごとのサブプロジェクトという構成になっています
今回使用するのはAPI-Examples/Android/APIExampleです
App IDとApp Certificate用のTokenを設定します
設定先はAPIExample/app/src/main/res/values/string_configs.xmlです
<string name=”agora_app_id” translatable=”false”>YOUR APP ID</string>
“YOUR APP ID”部分をApp IDに書き換え
<string name=”agora_app_certificate” translatable=”false”>YOUR APP CERTIFICATE</string>
“YOUR APP CERTIFICATE”部分をApp Certificate用のTokenに書き換え
以上でビルドすればAPKができるはずでしたがビルドができない、失敗などあったので以下を追加処置しました
●API-Examples/build.gradle
修正前
id 'com.android.library' version '8.5.0' apply false
修正後
id 'com.android.library' version '8.5.2' apply false
●API-Examples/gradle.properties
修正前
修正後
●API-Examples/app/build.gradle
修正前
android {
namespace "io.agora.api.example"
compileSdk 35
defaultConfig {
applicationId "io.agora.api.example"
minSdkVersion 24
targetSdkVersion 35
修正後
android {
namespace "io.agora.api.example"
compileSdk 34
defaultConfig {
applicationId "io.agora.api.example"
minSdkVersion 24
targetSdkVersion 34
以上でビルドが通るようになりました
◆リリースビルドしてAPKファイルを作ります
Android StudioでTerminalビューを開き
API-Examples/Android/APIExample配下にあるgradleのスクリプトを実行します
API-Examples/Android/APIExample/app\build/outputs/apk/releaseにapkファイルができます
◆スマホでアプリを動かしてみる
Android端末2台にAPKをインストールします
起動します。アプリの初期画面です。いろんなサンプルのメニュー選択画面になっています。
メニューの一番目のLive Interactive Vide Streaming(Token Verify)を選択してみます
「App ID」、「Token」、「Channel ID」を入力してビデオ通話を開始する機能になっています。「App ID」、「Token」はAgoraで発行したものを使用する必要があります。今回はアプリに「App ID」、「Token」を埋め込んでいますのでこの機能は使いません
メニューに戻って2番目のLive Interactive Vide Streamingを選択します
「Channel ID」を入力してビデオ通話を開始する機能になっています。「App ID」、「Token」はアプリに埋め込んだ値が使用されます。
「Channel ID」に適当な値を入力してJOINボタンを押すとビデオ通話を開始します
ビデオ通話を開始して待ち受けている状態です。画面左側に自分のカメラ映像を映しています
もう一方のスマホでアプリを起動して同じくLive Interactive Vide Streaming画面から「Channel ID」に先ほどと同じ値を入力してJOINボタンを押します
ビデオ通話に参加しました。相手のカメラ映像が映し出されています。音声もつながっており会話できます
以上






