画像フォーマットWebPについて

■WebPとは

WebP (ウェッピー)とは、GoogleがWebサイトの表示速度短縮を目的として開発した画像フォーマットです。
圧縮率が高いためページの読み込み速度が向上し、SEO的な効果も期待できます。

2010年9月に提供が開始されましたが、当時は対応するブラウザが少なく、Photoshop等のソフトウェアがwebp形式に対応していなかったため、普及していませんでした。
2022年現在は主要ブラウザに対応し、Photoshop23.2以降でwebp形式が扱えるようになったため、今後は普及が進むと思われます。

https://caniuse.com/?search=WebP

■WebPの特徴

WebPと他の画像形式を比較表にしました。
JPEGより高い圧縮率で、JPEG・PNG・GIFでできる事を網羅しているフォーマットということがわかります。

画像形式 WebP JPEG PNG GIF
圧縮方式 非可逆圧縮
可逆圧縮
非可逆圧縮 可逆圧縮 可逆圧縮
1670万色以上 1670万色以上 256~
1670万色以上
256色
透過 ×
アニメーション × ×

■WebPの圧縮率

WebPはJPEGに比べて、25~30%くらい容量が軽いと言われています。

①JPEG 822kB

②WebP 18.3kB

上の画像は①のJPEGからPhotoshopで②のWebPに変換したものです。
変換時の設定は以下の通りです。

 

 

 

 

 

 

画質0にも関わらず、拡大しても劣化がわからないですね。
←JPEG WebP→

■WebPのメリット

JPEG・PNG・GIFでできる事を網羅しているため、写真ならJPEG、アニメーションならGIFなど、形式をそれぞれに書き出す必要がありません。
画質を下げることなく軽量化できるため、webサイトの表示速度の改善が期待でき、SEO対策のひとつとして有用です。

■WebPのデメリット

デメリットは扱えるソフトウェアが非常に限られていることです。
現在はPhotoshop23.2以降、GIMP2.10.0以降で編集することができます。
そのため、Googleから変換サイトが提供されています。
https://squoosh.app/

まとめ

WebPは画質を保ったまま軽量化することが可能で、サイトの表示速度を上げたり、SEO対策にも効果的です。
昔と比べて、主要なブラウザも対応しているので、利用してみてはいかがでしょうか。